塾に通わず中学受験ってできるの?あまり遅くなるのは可哀そうだし経済的にも…。
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 塾なしでの中学受験が成功する5つの条件
- 塾なしでの中学受験の勉強法4ステップ
- 塾なしで中学受験する注意点
- 【体験談】塾なしで中学受験をやってみた感想
この記事を書く僕は、現役医学生。塾なしでの中学受験経験があり、家庭教師としての指導歴は5年以上です。
本記事の執筆者
結論から言うと、中学受験は自宅学習だけでも可能です。実際、僕は塾に通わず第一志望校に合格しています。
とはいえ、塾なしで狙った学校に行ける子はめったにいないことも事実。
そこで今回は、塾なしでの中学受験が成功する条件を解説するとともに、具体的なやり方や注意点を一気に紹介していきます!
塾なしでの中学受験が成功する5つの条件
早速ですが、塾なしでの中学受験が成功する条件を5つ紹介していきます。
塾なしで中学受験できる条件
- 親が中学受験の経験者
- 親御さんに時間的余裕がある
- 子供に自宅学習の習慣がある
- 解説が詳しい教材を使う
- 志望校の偏差値が60以下
これらを4つ以上満たせば、塾なし中学受験の成功率は高いです。
順番にチェックしていきます。
条件①親が中学受験の経験者
やっぱり夫婦のうちどちらかが中学受験の経験者であると強いです。
ひと昔前と状況が違うとはいえ、経験者であれば、ある程度の流れが分かります。
特殊な解法、模試の成績の見方、過去問対策…
これらは中学受験未経験だとなかなかイメージしにくいと思いますね。
条件②親御さんに時間的余裕がある
2つ目に、親御さんのどちらかが時間的に余裕があるかどうかが重要です。
いくら詳しい解説を読んでも、やはり子供だけでは分からない所がでてきます。
疑問をそのままにせず、すぐに質問できる相手がいるかどうかは、合否に直結してくるでしょう。
両親ともにフルタイムで働いており、帰りが夜遅くなるようであれば、家庭教師や個別指導の利用を検討してください。
家庭教師の選び方はこちら
条件③子供に自宅学習の習慣がある
塾に通う・通わないに関わらず、子供が自宅で勉強する習慣があれば、中学受験は一気に楽になります。
もっとはっきり言うと、家で勉強できない子は、多少塾に通ったところで勉強しません。
小学校低学年の頃から、読書や自分で考える習慣のある子は、塾なしでも中学受験できる可能性があります!
条件④解説が詳しい教材を使う
親がつきっきりで勉強を見るのも難しいかと思うので、解説はできるだけ詳しいものを選びましょう。
僕が使用していたのは、Z会
解説が非常に丁寧で、わかりやすかったのを覚えています。
採点基準や配点まで詳しく書かれており、国語の採点も自分でできたのが大きかったです。
逆に、文字数が多いので、1人で読んで理解できない子なら厳しいかもしれませんね。
以下で、Z会も含めた通信教育のおすすめ教材を詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
条件⑤志望校の偏差値が60以下
塾なしで中学受験できる限界は、偏差値60程度までだと思います。
ここでの偏差値60は、「日能研」の模試での話だと思ってください。全国展開していてわかりやすいかと思い、例として出させていただきました。
それ以上の最難関校を目指すなら、合格実績の高い大手進学塾の利用が無難です。
塾に通えば必ず合格できるとは限りませんが、合格の可能性はぐっと上がるでしょう。
塾なしでの中学受験の勉強法4ステップ
ここからは、塾なしでの勉強法を具体的に解説していきます。
といっても、することは単純で以下の4ステップの繰り返しです。
塾なしでの中学受験のやり方
- 中学受験用の教材を用意する
- 親子で教材に取り組む
- 定期的に公開模試を受ける
- 苦手単元を復習する
1つずつ深掘りします。
ステップ①中学受験用の教材を用意する
まずは、中学受験用の教材を用意しましょう。
必要なもの
- 参考書
- 問題集
- ノート
参考書で解き方を確認し、問題集の類題で定着させます。
問題集に書き込むと2回目に使えなくなるので、必ずノートに解くようにしましょう。
また、先ほどもお伝えしましたが、なるべく解説が詳しいものを選ぶようにしてください。
ステップ②親子で教材に取り組む
教材に取り組むのですが、「親子で一緒に」というのがポイントです。
子供に質問されても答えられるよう、親御さんも勉強が必要です。
「いやいや、小学生の問題くらい簡単だよ」とおっしゃるかもしれませんが、中学受験の問題は難しく、解法も特殊。
親御さんも一緒に受験するくらいの気持ちで勉強を見てあげてください。
とはいえ、答えを見ずに教えられるくらい賢い必要はありません。
親御さんの役割は、「解説の解説」です。
解説をさらに分かりやすくかみくだき、子供に説明できればOKです。
ステップ③定期的に公開模試を受ける
塾には行かずとも、公開模試は定期的に受験しましょう。
小学5年生までは年に数回程度で十分ですが、6年生になったら2カ月に1回、もしくは毎月受けるのがおすすめです。
模試を受ける目的は、以下の通り。
- 実力試し
- 苦手単元の洗い出し
- 志望校決定の参考になる
- 本番の雰囲気に慣れる
公開模試は良問ばかりなので、積極的に活用していきましょう!
ステップ④苦手単元を復習する
公開模試を受けたら、苦手な単元が明確になるかと思います。
週末や夏休みなどでまとまった時間を確保し、苦手分野を優先的に復習してください。
6年生の秋になると過去問対策で忙しくなるので、苦手は早めに潰しておきましょう。
塾なしで中学受験する注意点
塾なしで中学受験するのは少数派なので、注意点を紹介しておきます。
塾なしで中学受験する注意点
- 複数の志望校対策は難しい
- メンタル面で不安
- 塾の利用が無難
順番に解説します。
注意点①複数の志望校対策は難しい
塾なしだと、複数の志望校の過去問対策をするのは難しいでしょう。
1つや2つ程度だと塾なしでも可能ですが、滑り止めのためにもっと多くの学校を受験しようとするなら、塾の助言がないと厳しいかと思います。
というのも、たくさんの過去問を分析し、似た出題傾向の学校で受験スケジュールを組むことは、個人ではなかなかできないからです。
「○○校に行けないなら公立に行く」くらいの気持ちで挑むことになることを覚悟してください。
注意点②メンタル面で不安
なにかあった時に相談できる相手がいないのは、やはり不安です。
以下のように、
- 模試の成績が思ったより良くなかったとき
- 子供とケンカしてしまったとき
- 志望校に悩んだとき
相談できる先生や友達がいると心強いです。
とはいえ、塾に通っていても悩みは尽きないと思うので、結局は自分でなんとかするしかありません。
子供はもっと不安を抱えているので、どーんと構えていてください!
注意点③塾の利用が無難
ここまで書いておいてなんですが、塾を利用する方がやはり無難です。
周りに合わせて計画を立てていけるし、子供のモチベーションの維持にもつながります。
いくら親御さんが言っても勉強しない子は、ある程度強制的に勉強できる環境が必要です。
とはいえ、経済事情も様々なので、フルで利用しろとは言いません。
週1でいいので、塾や家庭教師に教えてもらうと、一気に伸びることも多いです!
塾選びのポイントはこちら
【体験談】塾なしで中学受験をやってみた感想
最後に、僕自身が塾なしで中学受験して思ったことを書いていこうと思います。
プロフィール
- 性格:負けず嫌い
- 使用教材:Z会
- 父:厳しい。仕事で忙しく勉強を教える時間はあまりない。
- 母:優しい。仕事が早く終わるため、勉強を教えてくれた。
「運営者情報」にも書いていますが、父は自分が塾なしで中学受験をしたため、僕にも塾は不要だと言う人でした。
そのため基本的にはZ会で1人で勉強し、分からないことがあれば母に聞いていました。
学校の友達には「塾なしで○○校なんて行けるわけないじゃん」とバカにされ、でも何も言い返せず1人でイライラ…。
一番きつかったのは受験本番の時ですね。
例年より異様に難しい算数の問題が出たのです。
周りの受験生はテストが終わっても涼しい顔をしていたので、僕だけができなかったんだ、落ちたなと思いました。
周りの子たちは、友達同士で「難しかったよねー」と休憩時間に励まし合っていたのだと思いますが、塾に通っていない僕にそんな友達はいません。
家に帰ってから泣き続けましたが、フタを開けてみれば合格。
例年よりも合格最低点がガクッと下がっていたので、みんなできていなかったんだと安心しました。
いざという時に励まし合える友達がいないのが、塾なし中学受験の大きなデメリットかと思います…。
まとめ:塾なしでの中学受験は条件を満たせば可能!
今回は、塾なしで中学受験をする方法について解説しました。
レアケースではありますが、独学で合格するのも不可能ではありません。
今回の記事を参考に、なるべく塾に通わず自分のペースで勉強し、ぜひ合格を勝ち取ってくださいね!
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