子供の成績が上がらない…。諦めた方が良いの?
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 中学受験を諦めるべきではない3つの理由
- 中学受験を諦めず合格するための7つの手順
この記事を書く僕は、現役医学生。塾なしでの中学受験経験があり、家庭教師としての指導歴は5年以上です。
本記事の執筆者
結論から言うと、中学受験は諦めず、最後までやりきるべきです。
というのも、子供のためと思って受験をやめさせることで、かえって将来の人格形成に悪影響が生じる恐れがあるからです。
そこで今回は、中学受験を諦めることのデメリットや志望校に逆転合格するための具体的な手順を解説していくので、ぜひ参考にしてみてください!
中学受験を諦めるべきではない3つの理由
中学受験を諦めるべきではない理由は大きく3つです。
中学受験を諦めるべきでない理由
- 逃げ癖がつく
- 他人のせいにしがちになる
- 全てムダになる
それぞれ深掘りしていきます。
理由①逃げ癖がつく
中学受験を諦めるべきでない理由の1つ目は、逃げ癖がつくこと。
一度折れてしまった子供は、今後も無理そうだと感じたらさっさとやめようと考えてしまいます。
どうせがんばっても無理だという考えが根付き、努力するのが馬鹿らしくなるからです。
この影響は受験だけでなく、部活や就職に至るまで続くことも…。
もちろん、100%無理だとわかっているものに固執し続ける必要はありません。
とはいえ、中学受験は作戦次第でどうにかなるもの。
頭を切り替え、思い切って勉強法を変えてみましょう!
理由②他人のせいにしがちになる
2つ目の理由は、他人のせいにしがちな子供になることです。
子供に挫折を味わわせないためにとしたことで、かえって強く劣等感を感じてしまうこともあるでしょう。
実際、僕も「がんばれば合格できたのに、親がやめさせたから中学受験しなかった」などと言い出しかねない子供だったので、最後まで続けて良かったと思っています。
本当に子供のためを思うなら、やり切るしかありません!
理由③全てムダになる
言うまでもないですが、これまでかけてきたお金、時間全てがムダになります。
親子ともに心身削ってやってきたことでしょう。
安くはない塾代、お弁当の準備や塾への送り迎え、睡眠時間を削ってまで頑張った宿題などなど。
こうした苦労が報われないって悲しいですよね。
受験で疲弊したメンタルは、受験でしか取り返せません。
あまり根性論は好きではありませんが、中学受験さえ乗り切れば、たいていのことはなんとかなります。
ここが踏ん張りどころです!
中学受験を諦めず合格するための7つの手順
諦めるなと言ったって、今からどう勉強していけばいいかわからない…。
そんなあなたに向けて、模試の判定が悪くても最終的には合格するための戦略を7つに分けて解説していきます。
逆転合格のための戦略
- 子供と話す
- 志望校を1つに決める
- 過去問を購入・研究する
- 最新の過去問を解く
- 合格最低点の配分を考える
- 問題集をこなすペースを決める
- 転塾を検討する
1つずつ解説していきます。
手順①子供と話す
まずは、お子さんと話し、現状確認からです。
子供に確認すべきこと
- 志望校に行きたい気持ちはあるか
- わからない単元はどこか
- 今辛いことは何か
最低限このあたりは聞いておきましょう。
よくあるのが、志望校に行きたい気持ちはあるのだけれど、成績が思うように伸びずモチベーションが下がっているケース。
この場合、合格できるという希望さえわけば波に乗れるので、十分可能性はあります。
上手く「合格できるかも」と思わせてあげることが大事になってくるので、手順②以降でしっかり作戦を立てていきましょう!
手順②志望校を1つに決める
次に、ギリギリ合格できそうな所に志望校を1つ決定します。
目安としては、公開模試での成績と志望校の偏差値の差が5~10以内の学校が良いでしょう。
というのも、過去問を徹底的に研究さえすれば、多少成績が悪くてもなんとか合格できるからです。
注意してほしいのが、志望校を決めきれず、色んな学校の対策をしようとすること。
成績上位なら滑り止めを考える余裕がありますが、格上と渡り合うのであれば、よそ見をしている暇はありません。
一応、第2志望まで残しておいてもいいですが、あまり取り組む時間はないと思っておいてください。
手順③過去問を購入・研究する
志望校を1つに絞れたら、最新の過去問を購入しましょう。
学校説明会でも過去問をもらえることがありますが、できれば赤本を購入するのがおすすめ。
というのも、赤本には「傾向と対策」というコーナーがあり、近年の出題傾向ややっておいた方がいい問題集を紹介してくれるからです。
まれですが、志望校の赤本が販売されていない場合は、学校説明会で配布されるものを使いましょう。
過去問研究では、具体的に以下の項目をチェックしていきます。
過去問でチェックすべき項目
- 合格最低点
- 出題傾向
- 配点
- 何科目受験か
- 過去問に近い問題集は何か
赤本の「傾向と対策」のページを参考に、一度まとめてみてください。
この中で一番大事なのが、合格最低点。
極端な話ですが、模試の成績がどれほど悪くとも、合格最低点さえ取れれば受かります。
そのため、手順④以降では、いかに合格最低点を取るかということに焦点をあてています。
手順④最新の過去問を解く
お子さんが6年生であれば、一度過去問を解かせてみましょう。
あまりやりすぎると、直前で解く過去問がなくなってしまうので、最新のものだけでOKです。
採点までして、現時点でどれくらい取れるのか確認してください!
手順⑤合格最低点の配分を考える
それでは、いよいよ合格最低点を取るための作戦を立てていきましょう。
手順④で、今だいたい何点くらい取れるのか分かったかと思います。
- 各教科何点ずつ取れば合格最低点に届くのか
- 理科、社会を捨てて2科目受験ならどうか
- どの問題集を使えば点数アップするか
これらを志望校と今の実力から総合して考えます。
親御さんがするのが難しければ、塾や家庭教師の先生にお願いしましょう。
ある程度学歴があり、中学受験経験のある方なら学生でも可能です。
とはいえ、学生だと質がピンキリなのでできればプロにお願いするのがいいかと思います。
通塾時間がもったいないですし、直接会う必要はありません。
メールやオンラインでお願いすれば十分でしょう。
手順⑥問題集をこなすペースを決める
点数アップのために使う問題集を決めたら、あとは1日何問ずつこなせばいいか考えます。
具体的には以下の流れです。
問題集をこなす計画の立て方
- 何月までに終わらせるか決める
- 全部で何問あるか数える
- 1日のノルマを決める
算数や理科の問題集は2~3周ほどしたいので、そのつもりで予定を組んでみてください。
実際にやってみると、「もう少しできそう」「ノルマが終わらない」などあると思うので、その都度修正するのがいいです。
手順⑦転塾を検討する
最後に、転塾することも視野に入れます。
というのも、大手集団塾では御三家やその他難関校の対策しかしてくれないことが多く、不要な授業も含まれてくるからです。
ギリギリの志望校への逆転合格を目指すなら、志望校を絞って効率的に勉強していく必要があります。
その点で言うなら、集団より個別指導の方が適していると言えるでしょう。
とはいえ、深く考えることなく転塾しても失敗することが多いです。
転塾のポイントは「【まだ間に合う】転塾して中学受験を成功させる4つの手順」で確認し、失敗しないための塾選びの参考にしてください!
まとめ:中学受験は諦めずやり切ることが最も大事!
今回は、諦めずに合格するための手順について徹底的に解説しました。
中学受験はやり始めたら最後、途中でやめてもいいことが全くありません。
僕も何度やめようかと思いましたが、上手く説得され、無事中学受験を終えることができました。
小学生の時点で頭の良し悪しはあまり関係ないので、しっかり作戦を立てて志望校合格を勝ち取っていきましょう!
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