中学受験対策を始めたいけど、塾選びで失敗したくない…。
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
この記事を書く僕は、現役医学生。塾なしでの中学受験経験があり、家庭教師としての指導歴は5年以上です。
本記事の執筆者
「まず塾を決めなきゃいけないけど、どこが良いのか分からない…。」と考える方も多いでしょう。特に、ご自身に中学受験の経験がない方は、選択肢の多さに考え込んでしまうかもしれません。
そこで今回は、塾選びで見るべきポイントを分かりやすいように画像を使って解説します。また、万が一塾選びに失敗してしまった時の対応も紹介するので、安心して受験対策を始めましょう!
そもそも中学受験に塾通いは必須なのか
そもそも、塾に通わず自宅学習だけで中学受験することはできるのでしょうか。結論から言うと、可能ではありますがおすすめはしません。
実際、僕は塾なしで中学受験をしましたが、奇跡的に以下の3つがそろっていたからです。
塾なしで中学受験するのに必要となるもの
- 漏れのないカリキュラム
- 子供に勉強を教えられる人
- モチベーションを保つ工夫
中学受験で出題される問題は公立小学校で習う範囲を大きく超えており、場合によっては中学校で習うような範囲の問題も出題されます。そのため、必要となる範囲を網羅的に学習できるカリキュラムが必要となります。
僕の場合は、Z会
また、塾に通わないなら親御さんが勉強を教えなければいけません。僕は「母が時間に融通の利く職場であったこと」「上手に教えてくれたこと」が幸いでしたが、なかなか難しいかと思います。
家庭教師に長時間頼むと高くつくので、結局塾に通う方が安上りでしょう。
一緒に頑張る友達もできるので、中学受験を考えるなら塾に通うのが無難です!
それでも塾なしでの中学受験を考えている方は、以下の記事を参考にしてください。
中学受験で塾に通うメリット・デメリット
塾に通ううえでのメリットやデメリットを解説していきます。
塾に通うメリット
まずは、塾に通うメリットは主に以下の通り。
- 完璧なカリキュラムが用意されている
- 定期的なテストで実力チェック
- 入試情報の提供・進路相談に乗ってくれる
塾の魅力はなんといっても、周囲の子たちと同じように授業を受けられる・的外れな対策をすることがない点です。
志望校からの重要情報を知らせてくれたり、進路相談に乗ってくれたりと、サポートも手厚い。
また、受験本番ではいくつもの志望校を午前・午後と毎日のように受けることになります。親御さんだけでスケジュールを組むのは難しいので、嬉しいポイントですね。
塾に通うデメリット
逆に、塾のデメリットは以下の通り。
- 通塾に時間がかかる
- 費用がかかる
塾はやっぱり時間もお金もそれなりにかかります。
必死に頑張ったのに、第一志望に受からなかった…なんてケースもあるあるです。行きたい学校に行くには、親子ともに試行錯誤が必要ですが、その分得られるものは非常に多い。
当ブログも参考に、一緒に頑張っていきましょう!
中学受験の塾選びの6つのポイント
ここからは、塾選びのポイントを紹介していきます。
中学受験の塾選びのポイント
- 中学受験専門
- 集団or個別
- 合格実績
- 自宅からの距離
- 指導方針
- 料金
一つずつ深掘りします。
①中学受験専門
絶対に外せないポイントは、「中学受験専門」の塾かどうか。つまり、小学校の授業の補習や高校受験を教えている先生が、「ついで」で教えているような塾ではないことです。
どれだけ家から近くても、中学受験のノウハウに乏しい塾には通うべきではないと言えます。
中学受験は特殊なノウハウが求められる世界。通いやすさ云々よりも、先生の指導力にこだわりましょう。
②集団授業か個別指導か
次に、授業形式が集団授業か個別指導かに注目しましょう。
5年生の中盤や6年生から受験対策を始めるといった特殊な事情でなければ、基本的に集団指導を選んでおけばOKです。
集団授業のメリット・デメリット
集団授業では、一緒に勉強する友達ができることが大きいです。競争意識で負けじと勉強するようになり、モチベーションアップにつながります。
授業料も比較的安いのが特徴だと言えるでしょう。
ただ、クラスの成績上位の子に合わせて授業が進んでいくため、ペースが速く苦労する子もいるということに注意が必要です。
あまりにもついていけない場合は、家で親御さんがフォローするか、家庭教師をつけることになるかと思います。
個別指導のメリット・デメリット
個別指導では、お子様の理解度に合わせてじっくり授業が進みます。
自分だけのカリキュラムを組んでくれるため、中途半端な時期に入塾しても大丈夫。未習の範囲ができることがありません。
デメリットとしては、授業料が高いことに加え、自分の実力が分かりにくいことです。
フルで個別指導をお願いするよりは、集団塾との併用をおすすめします!
③合格実績
中堅以下の一般的な私立中学校を受験する方は、そこまで合格実績を気にしなくてOKです。
塾の合格実績を重視すべきなのは、以下の2つを志望校として考えている方です。
合格実績を重視すべき学校
- 御三家などの難関私立
- 公立中高一貫校
高学年になると、難関私立中学を志望している方向けに特別講座があります。ライバル達が受講してくるなら、これは外せません。
また、公立中高一貫校では、適性検査という特殊な試験問題が出題されます。作文を書いたり、4教科が混ざったような問題を解く力が要求されるので、普通の塾では対策が難しい。
公立中高一貫校を目指すなら、合格実績や特別対策講座があるかを確認してください。
④自宅からの距離
塾の実績にこだわるべきとはいえ、あまり遠い塾はおすすめしません。
というのも、単純に疲れるということに加え、電車や車の中ではほとんど勉強できずもったいないからです。
目安としては、片道30分以内の塾が限度だと考えましょう。
⑤指導方針
また、指導方針も重要なポイントです。実際に入塾してみなければよく分からないものもありますが、できれば入塾前に大まかな指導方針はつかんでおきましょう。
具体的には、以下の項目をチェックすると良いです。
- 予習中心or復習中心
- 宿題の量
- ついていけない子へのフォロー体制
特に、宿題の量が多いかどうかは親の負担に直結します。
1週間でどれくらい進むのかなど質問し、参考にしてください。
⑥料金
そして、やっぱり料金も大事。毎月の月謝や夏期・冬季講習などを含めて、小学4年生から受験本番までの3年間でトータル約300万円かかるのが相場です。
もう少し細かく言うと、毎月の月謝で30,000~50,000円かかるのに加え、季節講習で数万円かかるイメージでしょうか。
これ以上高いなら、費用に見合った効果が見込めるのか、サポート体制が手厚いのかなど確認してください。
中学受験の塾選びの具体的な手順
塾選びのポイントが分かったら、入塾までの流れを確認しておきましょう。
- 条件に合う塾の資料請求
- 資料を見比べる
- 体験授業を受ける
順番に解説するので、大まかなイメージをつかんでください。
①条件に合う塾の資料請求
まずは、先ほど紹介した塾選びのポイントでピックアップした塾に片っ端から資料請求します。
勧誘の電話がいくつか来ることになりますが、我慢してください。資料請求せずに塾を決めて、後から「やっぱり別の塾の方が良かったかな…。」と後悔する方がもったいないです。
資料請求だけならタダなので、遠慮せずガンガンしちゃいましょう!
②資料を見比べる
資料が集まったらざっと目を通し、それぞれの違いを確認してください。
具体的には、以下の項目を確認すると良いでしょう。
資料請求で見るべきポイント
- カリキュラム
- 授業のある曜日
- アクセス
- 合格実績
- 費用
それぞれの良い点・悪い点を比較・検討しながら、「これだ!」という塾を1つか2つ決めてください。
③体験授業を受ける
目当ての塾が決まったら、体験授業を受けましょう。
親御さんが見学できることも多いので、可能なら実際に目で見て確かめましょう!
体験授業のチェック項目
- 授業のレベル・ペースについていけそうか
- 雰囲気になじめそうか
- 先生との相性は良いか
- 拘束時間の長さ
- 質問しやすいかどうか
- 宿題が多いかどうか
- 親がフォローする必要がありそうか
- 小テストや模試の頻度
体験が終わったら、お子様に感想を聞いてみてください!
中学受験の塾選びに失敗してしまったら【いつでも転塾OK】
ここまで、塾選びのやり方について解説してきましたが、やはり失敗しないか不安な方もいるかと思います。
万が一塾選びに失敗しても、転塾してしまえばOKなので、そこまで神経質になる必要はありません。
成績が上がらないのは、何かしら塾と子供の相性が悪いから。問題点を放置して同じ塾に留まり続けるのは、あまり効果的とは言えません。
転塾する手順
実際に、転塾する手順は以下の5ステップです。
- 現在の塾に対する不満を書き出す
- どんな塾が良いか条件を決める
- 条件に合う塾の資料請求
- 資料を見比べる
- 体験授業を受ける
「①現在の塾に対する不満を書き出し」、「②転塾先への条件を決める」という作業が追加されるだけで、先ほど紹介した塾選びの手順と大きくは変わりません。
宿題が多いなら、宿題の少ない塾へ。先生の実力不足だと感じるなら、もっとレベルの高い塾へ。
全ての希望を満たすのは難しいですが、最低限譲れない条件を明確にしてから取り組みましょう!
転塾する際の注意点
注意してほしいのは、以下の2点。
- 未習の範囲が生じてしまう
- 慣れるまで大変
カリキュラムの都合上、中途半端な時期に転塾してしまうと、習わない範囲ができてしまうことがあります。追加で補習などをしてくれるのかなど、サポート体制について必ず確認しましょう。
また、環境が変わるのでお子様にとってはそれなりにストレスです。
苦労に見合った成果を見込んだ転塾なのかどうか、転塾前にもう一度確認してください。
まとめ:後悔しない塾選びで中学受験対策をスタートしよう!
今回は、中学受験の塾選びについて解説しました。
中学受験をするなら、塾に通うのが王道ルートです。塾なしで親御さんが教えられるかもですが、やはり「受験のプロ」に任せる方が無難と言えるでしょう。
僕も子供を中学受験させるなら、入塾させることを第一に考えます!
なお、各教科の勉強法を以下の記事で詳しく解説しています。こちらも併せてチェックしてください。
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