急に成績が落ちて、子供のモチベーションも下がってる…。
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 中学受験で偏差値40から成績を上げる6つの手順
- 中学受験で偏差値40から成績を上げる3つの注意点
この記事を書く僕は、現役医学生。塾なしでの中学受験経験があり、家庭教師としての指導歴は5年以上です。
本記事の執筆者
小学4年生くらいまでは順調だったのに、急に偏差値が40台まで落ちるお子さんは少なくありません。
とはいえ、このまま放置していると授業についていけず、成績は一向に上がらないでしょう。
そこで今回は、偏差値40台の子のための対策に絞り、成績アップの具体的な手順を詳しく解説していくのでぜひ参考にしてください!
中学受験で偏差値40から成績を上げる6つの手順
早速ですが、偏差値を40から上げていく具体的な手順を解説していきます。
以下にしっかりと取り組めば、まずは偏差値50を安定して取れるようになるでしょう。
- 国語と算数だけ取り組む
- 漢字・計算を固める
- 問題集を選ぶ
- 例題を1周する
- 練習問題を解く
- 応用問題に取り組む
1つずつ解説していきます。
手順①国語と算数だけ取り組む
まずは、取り組む教科を国語と算数だけに絞ります。
というのも、理科や社会は最悪6年生になってから暗記でなんとかなるからです。
国語と算数を安定させれば、残りの教科にも取り組む余裕が出るので、まずは2教科で偏差値50を目指しましょう!
手順②漢字・計算を固める
偏差値40台の子の答案を見ていると、漢字の読み書きや計算問題で点数を落としていることが多いです。
1点問題とはいえ、甘く見ているとさらに上の偏差値を目指すのは厳しくなってくるので、すぐに対策が必要です。
- 漢字:ノートに10回書く
- 計算:毎日3問ずつ解く
漢字は学校で使用しているドリルで構わないので、手を動かして覚えます。
計算練習をする際は、以下の2つを意識してください。
- 途中式も書く
- 計算用紙とノートを分ける
答えだけ書いたり、筆算をノートの端っこに書いたりするのはNGです。
漢字・計算のどちらも毎日やるのが重要なので、無理のない範囲で続けてください!
手順③問題集を選ぶ
漢字と計算を毎日続けつつ、国語と算数の問題集をそれぞれ1冊ずつ購入しましょう。
問題集の条件
- (例題)・練習問題・応用問題に分かれている
- 難しすぎない
- 解説が丁寧
上記を条件に問題集を選びます。国語の場合は、例題がなくてもOKです。
難しすぎて全くできないものは避けた方がいいでしょう。
途中式や答えだけしか書かれていないものも良くありません。
お子さんが1人で読んで、理解できるくらいのものが良いですね。
上の条件を満たしていればどれでもいいですが、分厚すぎるとやる気を失う子の場合は、量の少ないものの方が無難です。
手順④例題を1周する
簡単な例題だけでいいので、とりあえず1周終わらせましょう。
どうせ解けないので、この段階では応用問題に取り組む必要はありません。
つるかめ算を習っていないのに、つるかめ算と速度が組み合わさった問題が解けるわけないですよね。
よく理解していなくてもいいので、まずは全体像を把握しましょう!
手順⑤練習問題を解く
基礎問題が終わったら、類題を解きながら2周目に入ります。
解けない問題があったら、例題に戻って解き方を確認してください。
「こんなのあったなあ」と思いながら復習できればOK。
例題・練習問題をカンペキにするだけで、意外と偏差値50近く取れるようになるかと思います。
手順⑥応用問題に取り組む
偏差値50の壁を越えるためには、応用問題に取り組んでいく必要があります。
手順①~⑤をしっかりとこなしていれば、基礎固めは十分です。
応用問題といっても、結局は基本問題の知識をいくつか組み合わせているだけなので、練習すれば解けるようになります。
ここまでくれば、中堅校程度なら十分狙えるかと思います!
中学受験で偏差値40から成績を上げる3つの注意点
ここまで具体的な戦略を解説してきましたが、いくつか注意点もあります。
- 正答率10%以上の問題は全て解く
- 勉強時間が長ければ良いわけではない
- ベストは個別指導
1つずつ深掘りしていきます。
注意点①正答率10%以上の問題は全て解く
1つ目の注意点は、正答率が10%以上の問題は全て解き直すようにすること。
模試の解き直しをする際に、正答率50%以上の問題だけをする方がいますが、あまりおすすめしません。
得点の伸びが悪くなるからです。
大問(1)~(3)まであったときに、(3)の正答率が一番低く、配点も一番高いですよね。
多少難しくとも、しっかりと大問の最後まで解く方が得点は上がります。
正答率で区切ってしまうと、(1)や(2)ばかり解くことになり、大して成績が上がりません。
正答率が1桁の問題以外は、全て解き直すようにしましょう!
注意点②勉強時間が長ければ良いわけではない
成績が低いからといって、むやみに勉強時間を長くするのはやめましょう。
勉強が嫌いになるといよいよ伸びなくなりますし、集中力が落ちるので覚えが悪くなります。
参考までに、勉強時間の目安を示します。
目安の勉強時間(平日)
- 4年生:2時間
- 5年生:2~3時間
- 6年生:3~4時間
下手に課題の量を増やすと、答えを写し出すこともあるので注意してください。
無理せずとも、学校への往復時間で昨日の授業を思い出すなど、いくらでも工夫できます!
注意点③ベストは個別指導
現時点で偏差値が40程度なのであれば、最も良いのは個別指導です。
個別指導をおすすめする理由
- 理由①集団塾は上位の子に合わせて作られている
- 理由②基礎固めができる
- 理由③劣等感が消える
集団塾としては、成績上位の子に合格実績をあげてもらいたいと考えています。
そのため、どうしても上位クラスのサポートが手厚くなり、成績下位の子まで手が回りにくいというのが現状です。
テキストの難易度や授業スピードは優秀な子に合わせて作られており、ついていけない子もいるでしょう。
個別指導であれば、基礎からしっかり固めることができ、周りの子と比べて劣等感を持つこともなくなります。
上手く成績が上がらないようであれば、転塾も検討してみてください!
まとめ:中学受験は偏差値40からでも大丈夫!
今回は、偏差値40の子のための対策を解説してきました。
偏差値40台の学校も素晴らしい学校が多いとはいえ、どうせならもう少し上も狙ってみたいですよね。
中学受験は学力以上に、合格のための作戦を知っているかどうかの世界です。
諦めずにコツコツ勉強し、ぜひ合格をつかんでください!
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