国語が苦手…どんな勉強をすれば克服できる?
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 中学受験の国語の漢字・語句の勉強法
- 中学受験の国語の読解問題の勉強法4ステップ
- 中学受験の国語の勉強の3つの注意点
この記事を書く僕は、現役医学生。塾なしでの中学受験経験があり、家庭教師としての指導歴は5年以上です。
本記事の執筆者
近年は、国語だけでなく4教科全てで問題文の量が多くなっている傾向にあります。
よく見れば簡単な問題なのに、長文に苦手意識のあるお子様は、ななめ読みで適当に解答してしまうのが非常にもったいない。
逆に言えば、国語の読解力を磨くことで、4教科の成績全てが上がる可能性を秘めていると言えるでしょう。
そこで今回は、中学受験の国語について、漢字や語句、読解問題のそれぞれの勉強法を詳しく解説していきます!
中学受験の国語の漢字・語句の勉強法
まずは、漢字や語句の意味についての勉強法を紹介します。
- 計画を立てる
- 今日のノルマに取り組む
- 翌日、昨日の範囲をテスト
- 1週間に一度、その周に覚えた範囲をテスト
- ペースを上げてもう1周
始めるにあたってのポイントは、計画を立てて少しずつ取り組むこと。闇雲に取り組んでいては、どこかでめんどくさくなって辞めてしまいます。
「いつまでに1周終わらせるのか」「1日何ページやれば良いのか」を決めて、毎日コツコツ覚えていきましょう。
漢字も語句の意味も問題集が変わるだけで、勉強法は同じです。
漢字の勉強法についての詳細は、以下の記事を参考にしてください!
中学受験の国語の読解問題の勉強法4ステップ
読解問題の勉強法は、以下の4ステップ。
- 1回目は音読をさせる
- 2回目に黙読をする
- 問題を解く
- 答え合わせをする
国語が苦手なお子様は、1回目に音読、2回目に黙読をするといった形で、2回読んでから問題を解き始めるのがおすすめです。
効果的に勉強するにはいくつかポイントがあるので、それぞれ深掘りしていきます。
①1回目は音読をさせる
国語が苦手な子は、まず音読から始めましょう。
というのも、音読をすることで語彙力・読解力が全般的にアップするからです。
声に出してスラスラ読むには、
- 漢字の読み方
- 単語の意味
- 単語の切れ目(文節)
などを考えながら読む必要があり、文章構造を自然と考えるようになります。
知ったかぶりをして、適当に読んでいても丸わかりです。
読み間違いがあれば指摘し、重要語句があったら意味を知っているか質問してみましょう。
国語力の底上げのために、めんどくさくても音読から始めさせてください!
②2回目に黙読をする
音読を終えたら、黙読で問題文をもう一度読みます。
一度音読をしているので、少し早めに読めるかと思います。
2回目は問題を解くために文章を読むので、筆者の最も言いたいことや、論の展開を意識しながら読んでいきましょう。
③問題を解く
文章を2回読んだら、ある程度頭に内容は入っています。
それでは、実際に問題を解いていきましょう。
中学受験で出題される問題は、主に以下の4種類です。
- 知識問題(漢字・文法・語句の意味など)
- 選択問題
- 抜き出し問題
- 記述問題
それぞれのコツは、以下の記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
長文読解の問題を解くコツはこちら
④答え合わせをする
最後まで解き終えたら、答え合わせをしましょう。
記述問題の解答は、要素ごとに部分点が記載されているものが理想です。
答え合わせのポイントは以下の3つです。
- 知識問題はテキストを開いて復習する
- ハズレ選択肢がなぜ間違いなのか説明させる
- 記述問題は部分点をつける
テキストを開き、間違えた漢字だけでなく、同じページに掲載されている漢字もついでに眺めておきましょう。
また、ハズレ選択肢は、「文章と真逆のことを言っている」「表現が大げさ」など、間違いである理由が必ずあります。
きちんと理解し、根拠をもって選択肢を選べるようになりましょう。
やりっぱなしでは意味がないので、答え合わせで考え方を学んでください!
中学受験の国語の勉強の3つの注意点
国語を勉強するときは、以下の3つを意識してください。
- 読書は5年生の夏まで
- 記述問題の採点基準を意識する
- 理科や社会の知識も使う
順番に解説していきます。
①読書は5年生の夏まで
読書は国語力アップに有効ですが、受験対策として読書をするなら5年生の夏くらいまでにしておきましょう。
というのも、受験直前にやるべきことは他にたくさんあるからです。
文章を読むスピードアップや、活字への苦手意識はなくなりますが、これらが直接点数に結びつくわけではありません。
理科や社会の知識を暗記する方が確実に点数は上がるので、5年生の秋ごろからは読書の時間を問題演習にあてましょう。
低学年の頃に読書をするのは非常に有効です!
②記述問題の採点基準を意識する
記述問題は、普段から採点基準を意識してください。
最低でも、以下のルールくらいは絶対に守りましょう。
- 語尾を設問の形式にそろえる…「なぜですか。⇒『~から。』」など
- 字数をしっかり埋める…最低8割以上書く
- 本文中の言葉を使う…自分で考えた言葉をなるべく使わない
国語は答案の雰囲気で採点されるのではなく、きちんと採点基準があります。
字数が足りなければ採点すらしてくれない学校も多いので、分からなくてもなんとか埋めるよう指導しましょう!
③理科や社会の知識も使う
説明的文章では、理科や社会の知識も役立ちます。
動物に関する文章や歴史がテーマの話など、前提知識があれば頭に入ってきやすいです。
もし書いてあることが分からなくても、選択肢くらいはなんとか選べるでしょう。
国語だけで考えず、他の教科や普段の生活の知識を活かしていきましょう!
まとめ:中学受験の国語の正しい勉強法を身に付けよう!
今回は、国語の勉強法やコツについて解説しました。
国語は急に伸びるわけではありませんが、配点が高く重要な科目です。
正しい勉強法を身に付け、じっくり取り組んでいきましょう!
以下の記事で、国語だけでなく算数や理科の勉強法も解説しているので、合わせてチェックしてみてくださいね。
コメント