国語の漢字の書き取り問題を間違えないようにしてほしい…。どんな勉強をすれば良い?
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 中学受験の漢字の勉強法5ステップ
- 中学受験の漢字を覚えるコツ
- 中学受験の漢字のおすすめ問題集3選
この記事を書く僕は、現役医学生。塾なしでの中学受験経験があり、家庭教師としての指導歴は5年以上です。
本記事の執筆者
漢字の配点が高い学校はもちろん、たとえ配点が1点だとしても漢字は貴重な得点源。
というのも、大げさでもなんでもなく、その1点で合否が変わってくるからです。
そこで今回は、漢字をきっちり覚えて1問も落とさないようにするためにおすすめの勉強法について、詳しく解説していきます!
中学受験の漢字の勉強法5ステップ
漢字を覚えるには、問題集を1冊決め、反復して取り組みましょう。
具体的なやり方は以下の5つです。
- 計画を立てる
- 今日のノルマに取り組む
- 翌日、昨日の範囲をテスト
- 1週間に一度、その週に覚えた範囲をテスト
- ペースを上げてもう1周
順番に解説していきます。
ステップ①計画を立てる
まずは、毎日どれくらいの漢字・語句を覚えるか決めることが必要です。
塾で宿題や小テストがあるなら、塾のカリキュラムにおまかせしてOK。
「塾ではあまり見てくれない」「プラスアルファで漢字をさせたい」という方は、市販の問題集を購入して取り組みましょう。
問題集を購入したら、以下の2つを確認します。
- 問題集のページ数
- いつまでに終わらせたいか
例えば、以下のような計画が立てられるでしょう。
- 4月~7月末までの4ヶ月間で100ページ終わらせたい
- ノルマは1ヶ月あたり25ページ
- 毎日1ページずつやればOK
購入してすぐ、1ページ目からやり始めてはいけません。
必ずゴールから逆算して、計画を立ててくださいね!
ステップ②今日のノルマに取り組む
計画を立てたら、コツコツ毎日取り組んでいきましょう。
漢字をやる場合は、専用のノートを用意し、それぞれ5回ずつ書いていくのがおすすめです。
「やってみたら量が多くて全然終わらなかった…」という際には、①に戻って予定を修正します。
よくあることなので、全く気にしなくてOK。
やっているうちにお子様のキャパがつかめてくるので、最初は修正しまくっても問題ありません!
ステップ③翌日、昨日の範囲をテスト
今日のノルマに加え、昨日の範囲を軽く復習しましょう。
きちんと書き取りができるかまでチェックするのが理想です。
親御さんが口頭で「運動会が【エンキ】される」と問題文を読み上げ、お子様が漢字を書くといった形です。
時間がない方は、昨日の範囲のテキストをパラパラと眺めるだけでもかまいません。
朝の5分間や、今日の範囲に取り組む前にパパっと終わらせてしまいましょう!
ステップ④1週間に一度、その週に覚えた範囲をテスト
週末になったら、1週間で覚えた範囲を一気にチェックしていきます。
やり方は同じように、親御さんが口頭で問題を出し、お子様に書いてもらうスタイルでOKです。
月曜日や火曜日に覚えたものはそろそろ忘れてくる頃なので、ちょうどいいタイミングでしょう。
土日のどちらかは総復習にあてて、新しい範囲を進めなくてもOKです。
余裕があれば、1ヶ月に一度の頻度で同じように総復習をするのもありですね!
ステップ⑤ペースを上げてもう1周
1周終わったら、少しペースを上げて2周目に取り組みましょう。
きちんとこなしていれば、覚えている漢字が多い分、1周目よりもサクサク進むはず。
2周目も①~④と全く同じです。
やればやるほど知識が定着してくるので、同じ問題集に何周も取り組みましょう!
中学受験の漢字を覚えるコツ
ここからは、漢字を覚えるコツを具体的に5つ紹介します。
- 夜に覚えて、朝に復習
- それぞれ5回ずつ書く
- 例文もセットで覚える
- 小学校の漢字をカンペキにする
- 小テストで毎回満点を目指す
一つずつ深掘りします。
コツ①夜に覚えて、朝に復習
1つ目のコツは、1日のうち2回漢字の練習に取り組むことです。
具体的には、夜寝る前に覚えて、朝起きたら昨日覚えたところを復習するというもの。
寝ている間に覚えたことが整理され、記憶に定着しやすくなります。そのうえで、朝起きた直後に昨日の範囲を見直せば、バッチリ頭に入るでしょう。
朝は時間がないという方は、ただ単に眺めるだけでもOK。
漢字に限らず、理科や社会でも使えます。
暗記モノは「夜と朝」の2回やることを習慣にして、一気に得点源にしちゃいましょう!
コツ②それぞれ5回ずつ書く
2つ目のコツは、漢字をそれぞれ5回ずつ書くこと。
頭だけでなく体も使って覚えることで、定着しやすくなるからです。
「いやいや、単に『書き写す』だけだと効率が悪いし意味がないよ」という意見もありますが、小学生は下手に甘やかすと本当に全くやりません。
目で見るだけで覚えられる子は一握りなので、基本的には漢字は書いて覚えましょう!
コツ③例文もセットで覚える
漢字を覚える時は、例文もセットで覚えましょう。
意味までしっかり覚えられることに加え、どんな文脈で使うかイメージできるからです。
文章中で語句の意味を答える問題にも対応できるようになるので、一石二鳥です!
コツ④小学校の漢字をカンペキにする
小学校で習う漢字はカンペキにしておきましょう。
というのも、漢字に関して言うなら、中学受験だからと言って特別な漢字が出題されるわけではないからです。
小学校の授業は簡単だからとバカにせず、むしろ学校の授業で漢字を全部覚えるくらいの意識でいるといいですね!
コツ⑤小テストで毎回満点を目指す
小テストでは、毎回満点を目指しましょう。
1つでも間違えたらダメだとお子様に伝えることで、基準も自然と上がります。
満点を目指してテストの直前に一気に詰め込んでも全く問題ありません。
一度詰め込んだ知識は復習したらすぐに思い出せるので、とにかくテストの点数にこだわることが重要です!
中学受験の漢字のおすすめ問題集3選
最後に、中学受験におすすめの漢字の問題集を3つ紹介します。
おすすめの漢字問題集
- 中学入試 でる順過去問 漢字合格への2610問/旺文社
- サピックスメソッド 漢字の要/進学教室サピックス小学部
- マスター1095題/日能研
漢字の問題集は、量が少なすぎても足りないし、多すぎても子供のやる気がなくなるので、バランスが非常に重要です。
お子様の性格や志望校で出題される漢字のレベルを考え、ちょうどよい量の問題集を選びましょう。
それぞれ簡単に紹介していきます!
①サピックスメソッド 漢字の要/進学教室サピックス小学部
中学受験で出題される漢字は全て勉強しておきたいというお子様におすすめなのが、『サピックスメソッド 漢字の要』です。
あのSAPIXが出版している問題集だけあって、とにかく分厚いのが特徴です。
ステップ1~3までありますが、ステップ1だけやればほぼ全ての入試問題に対応できるでしょう。
逆に言うと、『漢字の要』に掲載されていない問題は諦めてOK。
お子様の志望校でステップ2をやる必要があるかどうか、塾や家庭教師の先生と相談するのがおすすめです!
②中学入試 でる順過去問 漢字合格への2610問/旺文社
総仕上げとして使いたい6年生におすすめなのが、『中学入試 でる順過去問 漢字合格への2610問』です。
出題頻度が高い順に並んでいるので、効率良く進められます。
四字熟語や画数の問題も掲載されているのが特徴ですが、過去問を見て出題されていないようなら飛ばしてOKです!
③漢字 マスター1095題/日能研
漢字にあまり時間を割きたくないというお子様におすすめなのが、『漢字 マスター1095題シリーズ』です。
小学1年生~6年生まで分かれており、1日たった3問だけなので漢字が苦手なお子様でも取り組みやすいでしょう。
できない日があってもスケジュールを調整しやすいので、他の科目の勉強に時間をかけたい方におすすめです!
まとめ:中学受験の漢字は満点を目指そう!
今回は、漢字の勉強法や覚えるコツについて紹介しました。
漢字が書けるようになると、長文を読むスピードや理解力もグッと上がります。
1点だからとないがしろにせず、毎日コツコツ取り組みましょう!
国語全般の勉強法については、以下の記事で解説しているので、併せてチェックしてみてくださいね。
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