偏差値が低い私立中学って行く意味あるの?あまり成績上がらないし、公立でもいいかな…。
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 偏差値の低い私立中学に行く6つのメリット
- 偏差値の低い私立中学に行くデメリット
- 偏差値を上げるための4つの手順
この記事を書く僕は、現役医学生。塾なしでの中学受験経験があり、家庭教師としての指導歴は5年以上です。
本記事の執筆者
「偏差値50以下の中学に行くなら、公立中学で高校受験に再チャレンジさせようか」と考える親御さんは、そこそこ多いです。
僕は家庭教師として様々なお子様を指導し、その後の学校での様子も色々と教えていただきました。
結論から言うと、もし成績が理由で悩んでいるなら、中学受験した方がメリットは大きいです。
そこで今回は、偏差値が低い私立中学に通うメリット・デメリットを解説したうえで、少しでも上の偏差値を狙うための勉強法を併せて解説していきます!
偏差値の低い私立中学に行く6つのメリット
偏差値が低くても私立中学に通うメリットは、以下の6つです。
- 全体で見ると上位層でいられる
- 荒れた公立中学校よりはマシ
- 高校受験のために塾通いしなくても良い
- のんびり受験対策ができる
- 国際交流が活発で、英語慣れした子になりやすい
- 強い部活動に入部でき、推薦で進学できる
一つずつ解説していきます。
メリット①全体で見ると上位層でいられる
公立・私立含めて全国で考えると、たとえ偏差値の低い私立中学の学生といえども上位の成績です。
というのも、中学受験の偏差値は小学校で成績上位の子たちを基準として作られているからです。
小学校のテストはほぼ全て100点という賢い子たちの中で競い合うので、全体で見れば非常にハイレベル。
実際、中学受験では偏差値40台の学校でも、高校受験になると偏差値50~60台になることはよくあります。
偏差値が低い学校にしか行けそうにないという理由で、中学受験をやめるのは正直もったいないですね!
メリット②荒れた公立中学校よりはマシ
いくら学費が高くても私立中学を選ぶご家庭があるのは、荒れている地元の公立中学よりはマシだと考えているからです。
実際、僕の地元の公立中学では、
- 教室で花火をする
- トイレのドアが全て壊されている
- 机の上を歩き回る
など、完全に授業崩壊の状態だったと聞いています。
私立中学校であれば、素行の良くない子は退学していなくなるため、そこまで荒れた生徒はいません。
ある程度育ちの良い子が多いでしょうし、落ち着いて授業を受けられます。
公立中学の評判が悪いなら、私立中学受験がおすすめです!
メリット③高校受験のために塾通いしなくても良い
当たり前ですが、中学受験をするなら高校受験で必死に勉強しなくても済みます。
「諦めて高校受験で再チャレンジを…」と思っても、上位層を狙うなら、結局塾通いが必要です。
早い子だと中学1年生から週2,3回塾に通う子もいるでしょう。
高校受験でも結局塾代が必要となるなら、今まで勉強してきた分、途中で高校受験に切り替えるのはもったいないと思いますね。
メリット④のんびり受験対策ができる
ある程度成績に余裕があるお子様が偏差値が低めの学校を受験するなら、そこまで必死に勉強しなくても済みます。
集団塾で神経をすり減らしながらガリガリ勉強せずとも、個別指導などでのんびり過ごせるのです。
受験のストレスでお子様が壊れることもなくなるので、作戦としてはアリかなと思います。
メリット⑤国際交流が活発で、英語慣れした子になりやすい
偏差値に関わらず、私立中学は国際交流が活発なことが多いです。
修学旅行がニュージーランドだったり、海外の姉妹校との交換留学制度があったりするので、若いうちから英語に慣れ親しむことができるでしょう。
日本だけに留まるのも悪くはないですが、お子様の将来を考えると、英語が話せるというのはかなりのアドバンテージになりますね!
メリット⑥強い部活動に入部でき、推薦で進学できる
強い部活動がある中学を選んで受験するのもおすすめです。
というのも、部活で好成績を修めることができれば、スポーツ推薦や音楽推薦などの道が開けるから。
小学生の頃からの習い事や得意なことがあるなら、チャレンジしてみるのも一つでしょう。
成績からは考えられないような名門大学からのオファーが来ることも!
偏差値の低い私立中学に行くデメリット
ここまで偏差値が低い私立中学のメリットを紹介してきました。
コスパを考えて受験を辞めようかと考えておられるかもしれませんが、ぶっちゃけもったいないです。
デメリットをピックアップするなら、以下のようなものでしょうか。
中学受験のデメリット
- 学費が高い
- 小学生から塾通いする必要がある
費用を考えて悩む方も多いですが、これらはメリットの裏返しと言えます。
費用が高い分、トイレや教室をはじめ快適な環境が整っており、公立中学より確実に勉強に集中しやすいと言えるでしょう。
ある程度家庭環境が似たお子様が集まる分、地元の公立中学よりも、気の合う友達が見つかりやすいです。
それに、高校受験で上位を目指すなら、結局塾通いが必要となるため、どっちにしろそれなりに費用はかかります。
私立中学に必要なお金をデメリットだと思うか、メリットだと思うかは親御さんの考え方次第でしょう。
偏差値を上げるための4つの手順
偏差値が低くても私立中学のメリットはたくさんあるとはいえ、どうせなら少しでも上の偏差値を狙いたいですよね。
偏差値を上げるための具体的な手順は以下の4つです。
- マンツーマンで指導してもらう
- 相性の良い先生を探す
- 基礎を固める
- 勉強時間を増やす
順番に解説していきます。
①マンツーマンで指導してもらう
集団授業についていけていないなら、マンツーマンで指導してもらうことを検討しましょう。
授業が半分以上分からず、親御さんが必死にフォローしているような状態なら、はっきり言って集団授業を受けている意味はないです。
時間やお金がもったいないうえに、親御さんの負担も大きいでしょう。
思い切って個別指導に切り替えてみると、成績が安定し始めるという子もザラにいます!
②相性の良い先生を探す
マンツーマンで指導してもらうことを決めたら、相性の良い先生を探す必要があります。
相性の悪い先生にあたってしまったら、成績が伸びないどころか、受験を辞めたいとまで言い出しかねません…。
基本的には、家庭教師か個別指導塾かを選ぶことになるかと思うので、両者の比較表をのせておきますね。
家庭教師 | 個別指導塾 | |
---|---|---|
授業形式 | 完全マンツーマン | 1対2のこともある |
通塾時間 | 通塾時間を勉強に回せる | 通塾で疲れる |
授業外のサポート | 先生によってピンキリ | 定期面談があることが多い |
結論から言うと、対面での個別指導塾より家庭教師がおすすめです。
通塾時間を勉強に回せるため、効率良く成績を伸ばしていくことができます。
また、家でリラックスした状態で授業を受けられるので、お子様のストレスも少ないでしょう。
授業外のサポートが先生によってピンキリなのが難点ですが、評判の良い家庭教師センターなら大きくは外さないかと思います!
家庭教師の選び方は、「【内部事情を暴露】中学受験の家庭教師選びの5つのポイントとおすすめツール」を参考にしてください。
③基礎を固める
相性の良い先生が見つかったら、基礎固めから始めていきましょう。
量が少なめの市販のテキストを購入し、何周もすることが重要です。
注意してほしいのが、すぐには成績は上がらないこと。
焦る気持ちも分かりますが、いったん模試の結果を無視して、復習一本に絞りましょう。
きちんと基礎から積み上げることができたら、結果は後からついてきます!
④勉強時間を増やす
成績が上がらない原因には、単純に勉強時間が足りていないことも考えられます。
ダラダラと勉強時間だけ増やしても意味がありませんが、やはり一定の勉強量は必要です。
例えば、勉強時間を増やすために以下のような工夫をしてみましょう。
- 早寝早起きする
- 習い事を整理する
- ゲームの時間を減らす
- 朝起きた直後に計算練習
- 寝る前に暗記モノをする
とはいえ、子供は親がどれだけ言ってもなかなか言うことを聞かないもの…。
先生の言うことならすんなり聞いたりするので、なかなか勉強のリズムを作れない時は、遠慮せず家庭教師の先生にお願いしましょう!
まとめ:偏差値が低い私立中学でも、中学受験はおすすめ!
偏差値が低くても私立中学受験をするメリットについて解説しました。
とはいえ、どうせやるならできるだけレベルの高い志望校に行ってもらいたいというのが本音だと思います。
マンツーマンでみっちり指導してもらえば、今からでも偏差値アップは十分狙えます。
家庭教師選びは、「①しっかりと合格実績がある」「②お子様と相性が良い」の2点が重要。
全国から先生を探せるオンライン家庭教師なら、選択肢が多い分、成績をバッチリ上げてくれる先生が必ず見つかります。
詳しい選び方やメリット・デメリットは以下の記事で紹介しているので、併せてチェックしてみてくださいね。
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