苦手科目の勉強法をまとめて知りたい…。学年ごとにどんな勉強をしていけば良い?
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
この記事を書く僕は、現役医学生。塾なしでの中学受験経験があり、家庭教師としての指導歴は5年以上です。
本記事の執筆者
中学受験は、何も考えず塾で勉強させておけば良いというものではありません。
お子様にとってベストな学習計画を立て、正しい勉強法で取り組まなければ、成績を上げていくのは難しいでしょう。
とはいえ、具体的にどういう勉強をすれば、効率良く成績を伸ばしていけるのかわからないという人も多いと思います。
そんなお子様の伸び悩みに気をもむ親御さんでも大丈夫。この記事で勉強法についてしっかり学べば、模試の結果が悪くても冷静に次の作戦を立てられるようになります。
というわけで今回は「確実に成績を伸ばす中学受験における王道の勉強法」を図解とテキストで徹底解説していきます。
中学受験の勉強法【国語・算数・理科・社会それぞれ解説】
大前提として、中学受験の試験科目は大きく以下の4つです。
- 国語
- 算数
- 理科
- 社会
基礎から応用まで正しい勉強法で積み上げ、着実にステップアップしていきましょう。
以下で、科目別にそれぞれの勉強法を詳しく解説していきます!
中学受験の国語の勉強法
国語を勉強する際は、以下の4つを目標にしましょう。
- 漢字を1点も落とさない
- 語彙力をアップする
- スラスラ文章を読む
- 長文読解のコツをつかむ
順番に解説していきます。
1.漢字を1点も落とさない
漢字の読み書きができるようになるには、毎日の練習が欠かせません。
漢字の練習法は以下の5ステップです。
- 計画を立てる
- 今日のノルマに取り組む
- 翌日、昨日の範囲をテスト
- 1週間に1度、その週に覚えた範囲をテスト
- ペースを上げてもう1周
問題集を1冊決めて購入し、反復して取り組みましょう。
模試や小テストで間違える度に、テキストを確認するのがおすすめです。
覚えるコツは以下の通り。
- 夜に覚えて、朝に復習
- それぞれ5回ずつ書く
- 例文もセットで覚える
- 小学校の漢字をカンペキにする
- 小テストで毎回満点を目指す
覚えることは想像以上に多いので、これまであまり漢字対策をしてこなかったお子様は非常に苦戦するかと思います。
ですが、中学受験は1点が合否を左右するもの。たかが1・2点とバカにせずに、根気よく取り組んでいきましょう。
漢字については、「中学受験の漢字の勉強法と暗記効率を高める5つのコツ【おすすめ問題集も紹介】」で詳しく解説しているので、参考にしてください。
2.語彙力をアップする
国語の成績を上げるには、語彙力のアップが必須です。
慣用句・熟語などの語彙力は、1・2点の文法問題で必要となるだけではありません。長文をスラスラ読むためにも、ボキャブラリーを豊富に蓄える必要があります。
語彙力アップのための勉強法は以下の2つ。
- 本・新聞を読む
- 問題集を使う
理想を言うなら、親子で一緒に本を読み、難しい語句が出てくるたびにお子様に意味をしっているか確認するのが良いです。
とはいえ、親御さんもなかなか忙しいでしょうし、5年生の夏以降は国語以外の勉強も忙しくなるので、無理に読書しなくても構いません。
志望校の過去問を見て、語句の意味の配点が高そうなら、直前期に語彙力アップの問題集に取り組みましょう。
3.スラスラ文章を読む
スラスラ長文が読めるようになれば、国語は半分クリアしたも同然です。
国語が苦手なお子様には、以下のように、問題文を2回読んでから解くやり方をおすすめしています。
国語が苦手な子におすすめの勉強法
- 1回目は音読する
- 2回目は黙読する
- あらすじを話させる
- 問題を解く
- 答え合わせをする
スラスラ音読をするためには、漢字の読み方や単語の切れ目などを考えながら読む必要があり、文章構造を自然と考えるようになります。
知ったかぶりをして、適当に読み飛ばそうとしても丸わかりです。
詳しくは、「正しい中学受験の国語の勉強法はこれだ!【苦手を脱却する3つの注意点】」で解説しているので、参考にしてください。
4.長文読解のコツをつかむ
漢字・語彙力を身に付け、スラスラと長文を読めるようになったお子様なら、後は少しコツをつかむだけでウソのように成績が上がります。
長文読解のコツ23選まとめ
- 接続語に注目する
- 指示語の内容を探す
- 具体例と結論の境目を探す
- 場面・時間の変化を意識する
- プラスとマイナスの感情のどちらか考える
- 感情移入しない
- 毎日やる
- 計画を立てる
- 同じ問題集を繰り返す
- 模試や小テストで間違える度にテキストで確認
- 同じページに掲載している問題も一緒にチェック
- 迷ったら消去法
- スラッシュ(/)で区切る
- 部分的に比べる
- 言い過ぎのものはハズレ選択肢なことが多い
- まずは傍線部の前後から探す
- 怪しいものはとりあえず字数を数える
- 字数を数えるときは線を引くのではなく、点々がおすすめ
- 10文字ごとにスラッシュで区切る
- 近くになければいったん飛ばす
- 本文中の言葉を使う
- 抜き出して使う部分に線を引く
- 1つの解答要素は約20文字
詳しくは、「中学受験国語の長文読解のコツ23選!本質を押さえた小手先テクニックで点数爆伸び!?」を参考にしてください。
中学受験の算数の勉強法
算数の目標は、以下の3つです。
- 早く正確な計算ができる
- 見ただけで基礎問題の解法がすぐ頭に浮かぶ
- 応用問題も諦めず正解にたどり着く
順番に解説していきます。
1.早く正確な計算ができる
算数が伸びていくかどうかは、早くて正確な計算ができるかどうかにかかっています。
注意してほしいのは、ゆっくりやったからと言って計算ミスが減るわけではないということ。
正確な計算ができる子は、計算スピードも早いです。これは、「なるべく簡単」かつ「ミスをしにくい」計算のコツを知っているから。
計算のコツ7選
- よく使う数字を暗記する
- だいたいの答えの予測をする
- 途中式と筆算は別の紙に書く
- 分配法則を使う
- 倍数の判定法を使う
- 答えの一の位が正しいか確認する
- なるべく楽な計算方法がないか意識する
詳しくは、「中学受験の計算問題でミスしない子が使っている7つのコツと練習法」をチェックしてください。
2.見ただけで基礎問題の解法がすぐ頭に浮かぶ
偏差値50を超えていくためには、基本問題の解法は見ただけで方針が頭に浮かぶようにならなければいけません。
「似たような問題を解いたことがあるな…。」と感じるということは、周りのみんなもそう思っています。
応用問題に時間を割くためにも、基本問題は確実に得点しましょう。
基礎を固めるには、薄めの問題集を1冊購入し、以下のように3周こなすのがおすすめです。
- 1周目:全部やる
- 2周目:もう一度やる
- 3周目:間違えた問題だけもう一周
1周目と2周目は全問解き、間違えた問題に印をつけておきましょう。
3周目は間違えた問題だけ取り組めば、もう解けない問題はなくなるはずです。
基礎が固まったら、もう少し難しい問題集にチャレンジしましょう!
詳しくは、「中学受験の算数ができない子はここがダメ!6つの原因と脱却のための勉強法」をチェックしてください。
3.応用問題も諦めず正解にたどり着く
偏差値60を目指すには、一見見たことがないような応用問題にも、なんとか正解にたどり着かなくてはいけません。
難しい問題もよく読めば簡単だったり、いくつかのパターンを組み合わせるだけといったものが大半です。
正答率が10%以下の問題は、とりあえず諦めてOK。ギリギリ解けそうな問題を見極められるようになりましょう。
応用問題の演習には、以下の3つがおすすめです。
- 塾のテキスト
- 難しめの問題集
- 過去問
基礎が固まっていれば、やればやるほど実力は上がります。
偏差値60を安定して取れるようになれば、志望校の過去問対策を徹底することでもっと上のランクが狙えます!
中学受験の理科の勉強法
理科の勉強法は、単元別に解説していきます。
中学受験の理科は、大きく分けて以下の4つの単元から成り立ちます。
- 生物
- 物理
- 化学
- 地学
順番にチェックしていきましょう。
1.生物
生物の出題範囲は、大きく以下の3つです。
- 植物
- 動物
- 人体
どの分野も図や写真といっしょにテキストをよく読むことが重要で、最終的には自分で簡単な図を書けるようになるのが理想です。
まずは大まかな分類や体のつくりを覚え、細かい知識を表で比較しながら覚えていきましょう!
2.物理
物理は以下のような分野が出題されます。
- 力学
- 音・光
- 熱
物理は目で見えにくい分野なので、苦手な子は一気についていけなくなってしまう分野です。
ポイントは、わかりやすい図を書いてあげることです。
「てこに何グラムの力がかかっているのか」、「光が反射してどんなルートで目に届くのか」など。
図で書いてあげると「わかった!」と言ってすんなり解けるようになる子も多いです。
最終的には自分で書けることを目指して頑張っていきましょう!
3.化学
化学は、暗記と計算が入り混じった分野です。
基本用語や、実験器具の名称・使い方などは暗記するしかありません。ゴロ合わせで覚えてしまうのもいいですね。
塾の先生はインパクトの強いゴロをたくさん知っているので、授業はゴロ合わせまでしっかりノートに取っておくといいでしょう。
計算問題はミスをしないことは大前提として、与えられた条件や答えを出すのに必要な数字を正確にとらえることが必要です。
練習することで慣れてくるので、ガンガン演習を積んでいきましょう!
4.地学
地学の出題範囲は、大きく以下の3つです。
- 地層
- 天体(太陽・月・星)
- 天気
地学のコツは、日常生活と絡めて覚えることです。
地層の分野なら、地震による影響や川の流れで石の大きさがどう変わってくるか考えてみるといいでしょう。
天体に関して言うなら、満月の日の太陽・地球・月の位置関係から、月の満ち欠けまで関連させて考えたり。
比較的身近な分野なので、普段からお子様と話をしてみるのが良いですね!
中学受験の社会の勉強法
社会の勉強法は、以下の4つに分けて解説していきます。
- 地理
- 歴史
- 公民
- 時事問題
必ず意識してほしいのが、社会は基本的に全て丸暗記だということです。
よく「丸暗記では太刀打ちできない」という方もいますが、はっきり言って間違いです。
丸暗記して、ほとんど忘れて、復習でまた丸暗記して、、の繰り返しで覚えていくもの。
効率が悪いから流れをつかんで覚えていこうという考え方は、単に暗記から逃げているだけにすぎません。
最初から「全部丸暗記してやろう」という気持ちで挑みましょう!
以下で、それぞれの勉強のコツを一つずつみていきましょう。
1.地理
地理の勉強は以下の順番で勉強していきます。
- 白地図と都道府県を覚える
- 気候・地形・産業を覚える
日本地図を覚えていなければ話にならないので、まずは都道府県の位置を確実に押さえましょう。
その後、それぞれの地域の気候や産業などを覚えていけばOKです!
2.歴史
歴史を勉強するコツは以下の3つです。
- ストーリーの流れをつかむ
- 自分ならどうするか・どう思うか考える
- 年号・用語をゴロ合わせで覚える
歴史上の人物になりきり、自分ならどう行動するか考えることができれば、これほど楽しいことはありません。
大まかな流れだけつかんで、細かい知識はゴロ合わせで覚えてしまえばOKです。
面白いゴロ合わせが豊富に掲載されている問題集がたくさん販売されているので、休憩がてら眺めておくと良いですね!
3.公民
公民を勉強するポイントは以下の3つです。
- 単語を正確に覚える
- 漢字間違いに気を付ける
- 表で比較しながら覚える
公民では、単語は正確に覚えましょう。
というのも、日本国憲法など、1文字漢字が違うだけで×になってしまう問題がほとんどだからです。
衆議院と参議院の違いなど、ややこしい分野もたくさんありますが、表で比較しながら覚えていけば案外すんなり覚えられることも。
とっつきにくい分野ですが、覚えてしまえば点が取れるので、頑張っていきましょう!
4.時事問題
最後に、時事問題の対策法について、以下の4ステップで解説していきます。
- こども新聞を購読しておく
- 各社の時事問題予想を全てチェック
- 共通している分野を書き出す
- 関連知識をテキストで復習
ポイントとしては、こども新聞を購読しておくことです。
というのも、中学受験しない小学生がわざわざこども新聞を読むことは少なく、実質は中学受験用の記事ばかりになっているからです。
入試直前の12月頃になったら、大手各社がこぞって時事問題の予想を出すので、とりあえずメモしておきましょう。
この時、予想がかぶっている分野は要チェック。出題される可能性が高いです。
こども新聞の該当箇所を読み、関連知識を復習しておけばバッチリです!
詳しくは、「【単元別】中学受験の社会の勉強法と時事問題対策の4つの手順」をチェックしてください!
【学年別】中学受験の勉強法【小学校入学前~6年まで】
ここからは、学年別にどういった勉強をしていけば良いのか、具体的な目安について解説していきます。
- 小学校入学前
- 低学年
- 4年生
- 5年生
- 6年生
中学受験の勉強を本格的に始めるのは4年生からと言われますが、それまで何もしなくて良いわけではありません。
早いうちに勉強の楽しさを知り、自分から机に向かう習慣を身に付けておけば、入塾してからの勉強がグッと楽になるのは当たり前です。
とはいえ、「もうかなり高学年になってしまった…。」という方も安心してください。
ここまでできているのは一握りのとんでもなく優秀な両親だけなので、今からでも意識すれば、十分ライバルを追い抜くことができます。
以降で、各学年でやることを詳しく解説していきます!
小学校入学前
「え、入学前から勉強させなきゃいけないの?」と思う方もいるかもしれませんが、難しいことをするわけではありません。
具体的には、以下の2つです。
- 絵本の読み聞かせ
- 計算の基礎作り
それぞれ深掘りしていきます。
1.絵本の読み聞かせ
国語力の土台を作るためには、寝る前などに絵本を読み聞かせてあげるのが有効です。
寝室に絵本を10冊くらい積んでおき、お子様が興味を持ったものを読んであげましょう。
昔読んでもらった絵本は、大きくなっても表紙を見るとすぐに思い出せます。
一種の宝物になるので、色々な絵本を読んであげてくださいね!
2.計算の基礎作り
小学校に上がる前に、ある程度数字について理解を深めておきましょう。
具体的には、以下の4つができればOKです。
入学前の目標
- 1~10まで数えられる
- 10個セットになると1ケタ上がることが分かる
- 100まで数えられる
- 1ケタの計算ができる
この時、入学時に購入する算数セット、特に「かぞえぼう」が大活躍します。
一足先に購入するのもありなので、ぜひ検討してください!
低学年
中学受験するからといって、低学年から塾に通う必要はありません。3年生の2月(新4年生)からで十分です。
低学年向け講座はパズルや言葉遊びがメインで、受験に直接関係するような分野はあまり扱われていません。
塾としても合格実績の頭数を増やしたいので、優秀な子なら6年生からでも受け入れてくれるでしょう。
つまり、「早くから塾に通い始めないと4年生から入塾できない」というのは嘘っぱちです!
受講したからといって受験で特別有利になるわけではないので、個人的には自宅学習で十分かなと思います。
低学年のうちにしておくべきことは、以下の3つです。
- 小学校の先取り学習
- お子様の好奇心や疑問に答える
- 親が勉強する姿を見せる
順番に解説していきます。
1.小学校の先取り学習
塾に通う必要はないとはいえ、勉強はしなければなりません。
早くから勉強を始めれば、苦手にぶちあたっても克服する時間はたっぷりありますし、自然と机に向かう習慣ができます。
よく、「早くから勉強をさせると息切れして受験期に勉強しなくなる」と言いますが、全く逆です。
勉強が嫌になるのは、分からなくて授業についていけないからであって、先取り学習で「勉強ができる・楽しい!」と快感を味わえば子供は勝手に伸びていきます。
小学生向けのテキストで、1~2年くらい先の範囲を学習しておけば、入塾後も楽にスタートがきれますね。
土日のどちらかだけで良いので、一緒に勉強する時間を作ってあげましょう!
2.お子様の疑問や好奇心に答える
色んなことに興味を持ち、知らないことも自分から調べるような子に育てるには、お子様の疑問や好奇心に答えてあげる姿勢を見せることが重要です。
例えば、お子様に「海は遠くから見ると青いのに、手ですくうと透明なのはどうして?」などと聞かれたとしましょう。
正直言って、そんなの答えられませんよね。ただ、ここで「知るわけないでしょ。どうでもいいから他の勉強しなさい。」などと答えてしまうと最悪です。
よくわからなくても、「どうしてだろうねー。色の成分はたくさん集まらないと見えないのかもね。」などと一緒に考える様子を見せることが重要です。
今時スマホでそれっぽい答えを調べることができるので、疑問をバッサリ切り捨てることは絶対にやめてください!
3.親が勉強する姿を見せる
子供は親の言うことは聞きませんが、親のすることをマネして育ちます。つまり、お子様だけでなく、親御さんも普段から勉強する姿勢を見せなければなりません。
普段からダラダラしている親に「勉強しろ」と言われても説得力がないからです。
とはいえ、今更鉛筆を握ってガリガリテスト勉強をするわけではありません。
親御さんがすべきなのは以下の2つです。
- 中学受験に関する情報収集
- 入塾後のカリキュラムの把握
中学受験に関する情報は集めておいて損はありません。
具体的には、入塾を考えている塾の資料や、志望校のパンフレットをもらっておきましょう。
塾の資料には学年ごとのカリキュラムが書かれているので、大まかな流れを把握してください。
4年生
4年生になってからは、本格的に受験対策が始まります。入塾し、塾のある生活に慣れましょう。
基本的には塾の勉強に最優先で取り組み、毎回きちんと宿題を終わらせましょう。
お子様のスケジュール管理が必要になってくるので、親御さんも一苦労です。
スケジュール管理については、「中学受験のスケジュール管理はホワイトボード一択!【5ステップで解説】」で解説しているので、上手くいかない場合は参考にしてください。
5年生
5年生になったら、授業数・宿題の量が一気に増えます。
4年生までは順調にきていた子がつまずきだすのも5年生から。
塾の宿題が終わらないときは、「【中学受験】塾の宿題が終わらない本当の原因と5つの対処法」を参考にしてください。
勉強に加えて、5年生のうちにするべきことは、志望校を決めることです。
学校選びのポイント
- 通学時間
- 偏差値
- 進学実績
- 男女別学or共学
- 教育方針
- 宗教
- 設備
- 費用
- 受験科目
ポイントは、なるべく高い偏差値の学校を志望校にすることです。
というのも、低めの目標を掲げてしまうと必死に勉強しなくなり、最終的にはさらに低いレベルの学校にしか受からなくなるからです。
5年生の頃から現実的な学校を第一志望にするメリットはありません。
どこまで伸びるか分からないのであれば、背伸びして高い目標を設定しましょう!
6年生
6年生になったら、毎月のように模試を受けつつ、応用問題にガンガン取り組みます。
そして特に大事なのが、過去問対策をすることです。というのも、同じ学力でも過去問に対する取り組み方次第で、合否が変わるからです。
もう少し具体的に、例をあげてお伝えします。
例えば、図形の問題がたくさん出題されている学校を受験するとしましょう。
- 図形問題を徹底的に対策してきた子
- とりあえず全体的に勉強した子
どちらが受かりやすいでしょうか?
一見、まんべんなく勉強する方が良いように思いますが、過去5年くらいずっと出題されていないような問題まで時間をかけるのはコスパが悪いです。
全く同じ実力なのに、作戦負けしてしまうのは悔しいですよね。
過去問をやる具体的なスケジュールは、以下の通りです。
- 4月~夏休み:出題傾向を分析する
- 9月:1周目を解く
- 10~12月:復習&演習でパワーアップ
- 冬休み~1月:2周目を解いて自信をつける
詳しくは、「中学受験の過去問はやり方次第で合否が変わる【分析方法&流れを解説】」で解説しているので、必ずチェックしてください。
まとめ:中学受験にはテッパンの勉強法が存在する!
今回は、「中学受験における王道の勉強法」というテーマでお伝えしてきました。
特に大事なのは、合格までの道のりを逆算して計画書をしっかりつくること。
お子様の性格・実力に合わせて計画を修正し、コツコツ勉強していけば、結果的に最高の状態で本番を迎えられるはずです。
中学受験にはテッパンの勉強法が存在すると同時に、やってはいけない勉強法というものが存在します。
なかなか成績が上がらないと感じている方は、勉強法を見直すタイミングかもしれません。
中学受験は決して楽な道のりではありませんが、この記事を参考に最後まで走り切りましょう!
もし、成績が伸び悩んでいるなら、ピンポイントで家庭教師をお願いするのもおすすめです。
単に勉強を教えてくれるだけでなく、これまでの経験から適切なアドバイスをしてくれることでしょう。
詳しくは以下の記事で解説しているので、併せてチェックしてください!
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